日本の理容室と美容室はどう違う?希望の施術から選ぶ予約ガイド
日本で理容室と美容室のどちらを予約するか迷う訪日旅行者向けに、カット・刈り上げ・顔そり・カラー・パーマを比較。 性別や髪質だけで決めず、担当者の作例、料金に含まれる内容、言語対応、所要時間、キャンセル条件を確認する方法と、予約前に送れる質問例を紹介します。

「日本で髪を切りたいけれど、理容室と美容室のどちらを予約すればいいのだろう」と迷っていませんか。
言葉やメニューに慣れていない旅行先で希望の髪型が伝わるか、自分の髪質に対応してもらえるか心配になるのは自然なことです。
カットは理容室・美容室のどちらも候補になります。カミソリによる顔そりも希望する場合は、顔そりメニューのある理容室を確認しましょう。
フェードやカラー、パーマは、店の種類だけでなく、希望する施術の提供状況と担当者の作例で選ぶことが大切です。
料金や所要時間も一緒に確かめれば、限られた旅程の中で無理なく通える一軒を選ぶ手掛かりになるはずです。
当記事では、日本の理容室と美容室の違いや希望する施術に合う予約先の選び方について解説します。

※カウンセリングのイメージ
希望する施術を整理する
店を探す前に、今回どこをどう整えたいかを整理しましょう。
予約先を絞る出発点は、次の2つです。
- 希望する仕上がりと優先順位を決める
- 店の種類と提供メニューを分けて考える
希望のまとめ方と、店の種類の捉え方を順に見ていきましょう。
希望する仕上がりと優先順位を決める
まずは髪を切る、ひげを整えるなど、希望を書き出しましょう。
同じカットでも、整えたい場所や残したい長さによって選ぶメニューが変わります。
例えば毛先だけ整えたい場合と全体の形を大きく変えたい場合では、相談したい内容も別です。
耳は出したい、前髪は長めに残したいと写真に説明を添えると、希望を具体的に伝えられます。
予定が詰まっているなら「カットは必須、顔そりは時間があれば」という伝え方もおすすめです。
優先順位を添えて、同じ予約枠でどこまで受けられるかを店舗に尋ねてください。
店の種類と提供メニューを分けて考える
理容室と美容室は、制度と実際のメニューを分けて比べましょう。
看板の名称だけでは、提供内容までは分からないためです。
厚生労働省の資料では、カットとパーマは理容師・美容師の双方の業務範囲に含まれています。一方、顔そりには違いがあり、美容師が行えるのは化粧に付随する軽い程度のものです。
カットは理容室・美容室のどちらも候補になりますが、カミソリによる顔そりも希望する場合は、顔そりメニューのある理容室を確認しましょう。実際に受けられる施術は店舗によって異なるため、予約前のメニュー確認が大切です。
出典:厚生労働省「理容師・美容師制度の概要等について」(確認日:2026年10月28日)
カットや顔そりなどをメニュー単位で比較する
施術名が似ていても、含まれる内容は店舗ごとに異なります。
比較するときに見ておきたいのは、次の3点です。
- カットと刈り上げは長さと形を伝える
- 顔そりとひげの長さ調整を分けて確認する
- カラーやパーマは過去の施術も伝える
表で確認項目を整理したうえで、施術ごとの伝え方を詳しく見ていきましょう。
希望する施術 | 理容室で確認すること | 美容室で確認すること |
カット | 長さ・形の作例とコース内容 | 長さ・形の作例とコース内容 |
刈り上げ・フェード | 専用メニューと担当者の作例 | バリカン施術への対応と担当者の作例 |
顔そり・ひげの手入れ | 顔そりと長さ調整の区別、対象部位 | 基本的には対応不可 |
カラー・パーマ | 提供する種類と受付条件 | 提供する種類と初回来店の受付条件 |
カットと刈り上げは長さと形を伝える
カットを頼むときは、短くする部分と残す部分を分けて伝えてください。
刈り上げの長さが徐々に変わる「フェード」も、短くする範囲や境目の高さで見た目が変わります。
「短めに」だけでは思い描く形が違う可能性があるため、写真を添えると安心です。
バリカンの番号だけに頼らず、希望する長さをミリメートルで示し、肌が見えるほど短くしていいかも共有しましょう。
例えば、Archive Tokyo Barber shop 東京駅グランスタ八重洲店の公式メニューでは、通常のメンズカットとフェードカットが別々に掲載されています。希望する髪型に合う予約項目を選び、迷った場合は写真を添えて店舗に確認しましょう。
出典:Archive Tokyo Barber shop公式メニュー(確認日:2026年10月28日)
顔そりとひげの長さ調整を分けて確認する
顔そりとひげの長さ調整は、別の希望として伝えましょう。
ひげを残して形を整えたいのか、そり落としたいのかでお願いする内容が変わるためです。
希望する部位を伝え、カミソリを使うのか、長さだけを整えるのかまで確かめてください。例えば、K-STYLE麻布十番店には、カット・シャンプー・シェービング・マッサージ・ブローを含む「デザインカットコース」と、カット・シャンプー・ブローの「デザインカット・ショートコース」があります。
同じ店舗でもコースによって顔そりの有無が異なるため、希望する内容が含まれているかを確認してください。
出典:K-STYLE麻布十番店公式メニュー(確認日:2026年10月28日)
「ひげは残したい」、「顔そりは不要」といった希望も、遠慮せず先に伝えましょう。
カラーやパーマは過去の施術も伝える
カラーやパーマを希望する場合、対応メニューと過去の施術を合わせて確認しましょう。
ただし、メニューがあっても初回来店で受けられるかは別です。
相談時には髪を明るくするブリーチや、くせを伸ばす縮毛矯正をいつ受けたかも伝えましょう。
髪の状態に合う方法を相談するための大切な情報です。
記録があれば添えて、希望する施術ができるか担当者に判断してもらいましょう。
店舗全体より担当者の作例を確認する
担当者が手掛けた仕上がり写真は、希望に合うかを考える手掛かりです。
次の2点から、写真を見てみましょう。
- 自分に近い髪質と髪型の写真を探す
- 写真を担当した人と仕上げ方を確かめる
それでは自分の髪との共通点と、担当者の確認方法を紹介します。
自分に近い髪質と髪型の写真を探す
仕上がり写真は好きな髪型かどうかに加え、自分の髪との共通点も見てみましょう。
カールの形や長さ、毛量が近い例は、希望を相談する際の手掛かりです。
「外国人対応」という説明だけで判断せず、自分に近い髪を扱った経験を尋ねると、相談しやすくなります。
自然なくせを残したいのか、まっすぐに整えたいのかも伝えてください。
例えば「広がりは抑えたいけれど、カールは残したい」という希望なら、残したい特徴の共有が大切です。
似た写真が見つからなければ、自然に乾かした髪の写真を送り、対応できる人がいるか確認しましょう。
写真を担当した人と仕上げ方を確かめる
気に入った写真があれば、施術した担当者に確認してください。
店舗の写真を見て予約しても、その人が当日担当するかは別の確認事項です。
担当者名を伝えて希望日に指名できるかを尋ねると、予約先を具体的に絞れます。
写真の仕上げに使った道具や整髪料も聞いてみましょう。
ホテルでヘアアイロンを使う予定がなければ、乾かすだけでどこまで形が整うかも知りたいところです。
「旅行中は手入れに時間をかけたくない」と伝えると、日々の整え方も含めて相談できます。
写真に近づけたい部分と、扱いやすさの両方を話してみてください。
メンズとレディースの料金は含まれる内容を確認する
料金を比べるときは、利用できるメニューと含まれる内容を確かめましょう。
押さえたいのは、次の2点です。
- 自分に合うメニュー区分を尋ねる
- 追加料金を含む総額と支払方法を確認する
自分に合うメニューの選び方と、総額を確認するコツを説明します。
自分に合うメニュー区分を尋ねる
「Men’s」、「Women’s」、「Ladies’」のどれを選ぶか迷ったら、希望する施術を店舗に伝えましょう。
自分に適用されるメニューを尋ねることが、料金を確かめる第一歩です。
現在の長さと希望の髪型を伝え、予約する区分を確認してください。
また、同じカットという名前でも、シャンプーや乾かして整える仕上げ、顔そりなどの有無で内容が変わります。
受けたい施術を同じ条件にそろえて、料金を比較することが大切です。
追加料金を含む総額と支払方法を確認する
予算が決まっている場合は、税込みの総額を事前に尋ねてください。
髪の長さ、指名、シャンプー・仕上げなどの追加料金も確認したい点です。
希望する施術をまとめて伝え、合計でいくらかかるかを確かめましょう。
「予算は○円まで」と先に伝えておけば、相談時の判断基準にもなります。
当日の追加・変更は、金額を聞いてから決めると安心です。
カードで支払いたい場合は、対応ブランドや事前決済の有無も尋ねてください。
言葉と所要時間とアクセスから絞り込む
旅行中は希望の髪型に加えて、相談のしやすさと旅程との相性も大切です。
次の3点を確認すると、無理なく通える候補に絞り込めます。
- 希望を伝えられる方法を確認する
- 終了時刻と店舗までの行き方を確かめる
- 変更とキャンセルの条件を確認する
当日のやり取りから予定変更への備えまで、予約前の確認点を見ていきましょう。
希望を伝えられる方法を確認する
英語で相談したい場合は、予約日に担当する人が英語で話せるかを確認しましょう。
自分の希望を伝える方法が分かっていれば、準備を進められます。
日本語に自信がなければ、写真や翻訳アプリで相談できるかを尋ねておくと安心です。
「前髪は短くしたくない」など、避けたい仕上がりも短い言葉でまとめてください。
例えば、希望の写真を見せながら「この長さは好きですが、この部分はもう少し残したい」と伝える方法があります。
説明後に、切る長さや整える部分を一緒に確認することも大切です。
お互いの理解を確かめてから施術に進みましょう。
終了時刻と店舗までの行き方を確かめる
施術時間は、次の予定から逆算して確認してください。
営業時間内でも、希望するメニューをその時刻から受けられるかは別の確認事項です。
施術前の相談や仕上げを含め、何時ごろ終わるかを聞くと旅行の予定を立てやすくなります。
「○時には駅へ向かいたい」など、出発したい時刻も伝えておきましょう。
初めて訪れる場所では最寄り駅に加え、出口、建物名、階数を控えておくと安心です。
複数の支店がある場合は、予約確認の案内で店名と住所を照合してください。
施術後の食事や移動にも余裕を持てる予約枠を選びましょう。
変更とキャンセルの条件を確認する
予約前には、変更・キャンセルの期限と手続き方法も確認してください。
旅行の予定が変わったときに、どこへ連絡すればいいか分かっていると安心です。
例えば、ASSORT東京・大阪の公式案内では、変更・キャンセルは予約日時の24時間前までに行うよう案内されています。予約日時まで24時間を切ってからの変更や無断キャンセルには、予約した施術料金の100%がかかり、変更・キャンセルの手続きは指定の予約システム「Fresha」で行うとされています。
これは同店の規定です。予約先ごとに最新の期限・料金・手続き方法を確認し、予約確認画面を保存しておきましょう。
出典:ASSORT公式サイト「Cancellation Policy」(確認日:2026年10月28日)
予約前に送っておきたい質問
問い合わせは、写真と質問を1つのメッセージにまとめてください。
店舗に答えてもらいたいのは、次の内容です。
- 希望する髪型に対応できる担当者
- 選ぶべきメニューと税込み総額
- 当日の相談言語と終了予定時刻
- 予約変更やキャンセルの条件
以下の文例を、希望する施術や予定に合わせて使ってみてください。
○月○日の○時ごろに、カットとひげの長さ調整をお願いしたいです。 |
返信を受け取ったら、日時や店舗・支店、メニュー、担当者、料金を確認しましょう。
問い合わせ後は、店舗が案内する手順で予約を確定させることが大切です。
まとめ 自分に合う施術から予約先を選ぶ
今回は、日本の理容室と美容室の違いや希望する施術に合う予約先の選び方について詳しく解説しました。
店の名前だけで決めず、希望する施術と担当者の作例、料金を確認することが大切です。
迷ったら写真を添えて、対応できる施術を相談してください。
Japan Salon Bookingで滞在エリアの候補を探し、旅程に合う一軒の予約を検討しましょう。
監修
菊池 拓人
美容師/コドライズ株式会社 プラットフォーム事業責任者
美容師免許を保有。上北沢・中野・吉祥寺など東京都内の大型サロンで約12年、メンズカットとパーマを中心に施術を担当し、スタイリスト・副店長を経験。現在も施術を続けながら、コドライズ株式会社のプラットフォーム事業責任者を務める。
最終確認: 2026-11-02
よくある質問
日本で髪を切るなら、理容室と美容室のどちらを予約すればよいですか。
カットは理容室・美容室のどちらも候補になります。カミソリによる顔そりも希望する場合は、顔そりメニューのある理容室を確認してください。フェードやカラー、パーマは、店の種類だけでなく、希望する施術の提供状況と担当者の作例で選ぶことが大切です。
美容室でも顔そりはできますか。
基本的には対応していません。厚生労働省の資料では、カットとパーマは理容師・美容師の双方の業務範囲に含まれていますが、顔そりには違いがあり、美容師が行えるのは化粧に付随する軽い程度のものです。
メニューの「Men’s」「Women’s」「Ladies’」は、どれを選べばよいですか。
迷ったら希望する施術を店舗に伝え、自分に適用されるメニューを尋ねてください。現在の長さと希望の髪型を伝えて、予約する区分を確認します。同じカットという名前でも、シャンプーや仕上げ、顔そりの有無で内容が変わるため、受けたい施術を同じ条件にそろえて料金を比較してください。
予約の前に、店舗へ何を確認すればよいですか。
希望する髪型に対応できる担当者、選ぶべきメニューと税込み総額、当日の相談言語と終了予定時刻、予約変更やキャンセルの条件です。写真と質問を1つのメッセージにまとめて送ると、確認しやすくなります。